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棗兄妹、ALL、恭介×小毬話が主成分です。
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有給休暇は今のうち―リトバス☆戦記―
こちらはゲーム「リトルバスターズ!」のパロディ小説を置く臨時特設ページです。飽きるまでゆるりと応援するつもりです。(飽きっぽいですが)おまけに更新速度も遅いです。
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リトバスSS「夢の欠片は流れて、星空のボヤージュ」(ALL)
※「夢の欠片は流れて、」のちょっとした補完編です。先にそちらをご覧ください。


「夢の欠片は流れて、星空のボヤージュ」

流れ星が駆けて行く。

ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ
いつつ
むっつ
ななつ
やっつ

流れても流れても止まらなかった。
夜空を流れる星の数は、見る人が見ればあまりの異常数に驚愕していただろう。

しかし、今その光景を見ているのは人間ではなく、猫が一匹だけだった。

真っ白な毛と金色の瞳を持つ猫が、草原に佇んでいる。

星の数はどんどんどんどんどんどん、と夜空に瞬いては駆け抜けて行った。

でもその猫にとっては、不思議なことなど何一つないのだ。
だって今夜はパーティーなのだから。

その時、ひょっこり出てきたのは、赤いリボンを着けた茶トラの猫だった。
もしかしたら誰よりも、この時を楽しみにしていたかもしれない彼女。

続いて出てきたのはやたら騒がしげな三毛猫と、西洋系の耳の垂れたちっさい猫だった。
三毛猫が追いかけると、ちっさい猫はわたわたと危なっかしい足取りで逃げていく。

そして、転んだ。

追い込んだ三毛猫が嬉々として仔猫に飛び掛ろうとすると、

ぺっちーん!

凛とした姿勢の美しい猫が颯爽と躍り出てきて正義の鉄槌、猫パンチを三毛猫に振り下ろしたのだ。

ふぎゃーふぎゃーと文句を言っている三毛猫の横を、後ろからゆっくりと歩いてきた灰青色の猫が、通りがかりにボソリと何かを呟いて行った。
余計に喚きだして、三毛猫は灰青色の猫に攻撃を加えようとするが、あっさりと避けられてしまい地面に激突してしまう。

全員はその様子を見て笑っていた。

ふがぁああああああ!

笑い冷めやらぬうちに、とんでもない速度で威嚇の咆哮を上げながら近づいてくるものたちがいた。
大きな猫が2匹、縺れ合う様に草原に現れたのだ。

ばっと離れて対戦ポーズをとる猫――と言うか、むしろでかすぎて犬か?別の生き物か?に見える荒っぽい猫たち。
みんなは問答無用で放って置くことにした。
いつものことだったからだ。

思い思いに草原で過ごす猫たちがこれで八匹。
でもまだ足りない。

白い猫は空を見上げた。

よっつ
いつつ
むっつ
ななつ
やっつ
ここのつ
とお

星は駆け抜けるのをまだ止めない。
はやくおいで、
はやく来て、

と言ってざわめいているのだ。

ちりん。

その時、遠くの方から微かな音がした。

白い猫は口元を吊り上げ、茶トラの猫は振り返り、その姿は残りの全員の目にもはっきりと焼きついていた。
未だ喧しく喧嘩していた大きな猫の、一際荒っぽそうな方へと駆け抜けてきた存在がいる。

宵闇を切り裂く、
閃光のような、
小柄で鮮烈な存在。

ずざあざざあああああああああああああああああ!!

どこにそんな破壊力を秘めていたのか、彼女の炸裂した蹴りは大きな猫の体を地面に2、3メートルほど引きずってしまった。
すちゃっと地面に舞い降りた黒トラの猫は、

「お前ら五月蝿いんじゃ、ぼけぇええ!」

と言っているように見えた。
そして彼女の後ろからは、何の変哲もなさそうな黒ブチの猫がやってきて、黒トラ猫を宥めはじめた。
黒トラ猫は大人しく彼の言う事を聞く様子を見せている。

夫婦のように寄り添っている2匹の姿は――

ここにいる誰もが懐かしくて、
誰もがこの日が来るのを待ち望んでいた、

そんな『ふたり』だった。

おかえりなさい。
おかえりなさい。

星が囁く。

赤いリボンを着けた茶トラの猫が、すぐさま駆け寄って行き黒トラの猫に抱きついた。
先ほどの勇ましさはどこへやら、真っ赤になって慌てふためいてしまう。

小さな垂れ耳の猫と騒がしい三毛猫が、後からやってきたブチ猫に抱きついた。
こちらも感激した彼女たちを両手に花状態で、てんてこ舞いだ。

みんながみんな、集ってきて二匹をもみくちゃにする。
星だってキラキラと空を乱舞する。

だって今夜は歓迎パーティーなのだ。

どんなに会いたくても、
どんなに寂しくても、
どんなに嬉しくても、

ふたりの旅が最後のページを埋めるまで、みんなのところへは行けなかった。
でももう彼らの旅の記録は、悲しいことも楽しい事もぱんぱんに詰め込んでしまって最後まで記し終わったのだ。

だからこれからは、みんなにお披露目するのだ。言いたくて言いたくてたまらなかったこと。
一緒に歩くことが出来なかったその後の物語を、僕らの旅をしながらゆっくりと語って行こう。

駆け抜ける。
星たちが、
猫たちが、

草原を駆けていく。
夜空を楽しそうに駆けていく。

これからは、10匹による星の向こうを目指した新しい旅が始まる。

―缶―
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

初めまして。
SSふたつとも読みました。
理樹と鈴のみが生き残った場合のストーリーは新鮮で切なかったです。
ゲームでの「その続き」が見たかったですね。
特に猫たち「夢の欠片が流れて~」の話がささやかに幸せそうな10ぴきがなぜか読んでいて泣きそうになりました。せめて、猫たちがつむぐ物語が幸せでありますように、とかくっせぇ事考えました。キショくてしょんないですね(´∀`)
新しいSSうpが楽しみです♪

余談ですが、恭介×小毬がマイナーだと思っていたのでデフォだとおっしゃってくれる方がいてくれて嬉しかったですw
この2人、その後の物語では付き合いそうかな、と思っていたので。
真クドは巷では人気なのでもはや公式決まったようなものですが。

それでは長々と失礼しました。
図々しくもまたちょくちょくと通わせていただきます。
【2007/12/01 13:48】 URL | 雪丸子 #- [ 編集]


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【2007/12/05 05:09】 URL | みんな の プロフィール #- [ 編集]

お返事
>雪丸子様
お返事遅くなってすみません(汗)
そうですよね。私もゲーム内で理樹と鈴だけのその後の世界を見てみたかったです。
恭介×小毬はマイナーだと思い込んでいましたが、ネットで感想や考察を読んでると、さり気にこの組み合わせは良いとちろっと書いている人は結構いましたよー。
感想ありがとうございました!
ちょくちょくと通わせてもらうと言ってくださってるのに、更新速度が悪くて申し訳ありません。なるべくはやく小説は完成させたいと思います。恭介×小毬小説も。
【2007/12/08 09:12】 URL | 喫茶案内人 #wXyqXHsM [ 編集]


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