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有給休暇は今のうち―リトバス☆戦記―
こちらはゲーム「リトルバスターズ!」のパロディ小説を置く臨時特設ページです。飽きるまでゆるりと応援するつもりです。(飽きっぽいですが)おまけに更新速度も遅いです。
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リトバスパラレルSS「シュヴァルツヴァルト幕間―ソルト―」(小毬)
※理樹鈴出会い編が進んでくれないので気晴らしに小毬のSSを一本。今後のネタとか伏線がたぶん散りばめられています。


シュヴァルツヴァルト幕間―ソルト―


小毬の好きなものは絵本と紅茶と砂糖菓子だった。
しかし後者の二つは自動人形の誰もが好きなものだった。

小毬が絵本を好きな理由を考えた事がある。
でもよく分からなかった。

絵本には、たくさんの作り手とたくさんの種類があって、そのどれもが違うものだったが、小毬は一貫として『絵本はどこか自分によく似ているのではないか』と思った。

それは理論ではない、何でも許される世界であったり、
人間以外の者が平然と喋っていたりするからであろうか。

やっぱり理由はよく分からなかった。

小毬は紅茶を淹れるのが好きだ。
それもまた自動人形に予め刷り込まれた設定としての本能だったが、小毬は自分はそれとは違うと知っていた。
理由はよく分からない。

小毬は紅茶を淹れて貰うのが好きだ。
これは実は小毬だけの変わった嗜好だった。
普通の人形は紅茶を淹れることを好み、淹れられるのは自分の役割を取られたみたいでなんだか悔しく思う。

小毬は紅茶を飲むのが好きだ。
やっぱりこれもどの自動人形も同じだった。

夢の結晶として作られた生きる自動人形の嗜好が、優雅で高貴であるのは当然だ。
砂糖菓子が主食なのも、正に天使か妖精みたいではないか。

でも小毬が紅茶を淹れるのが好きな相手も、
小毬が紅茶を淹れて貰うのが好きな相手も、
小毬がその人に淹れて貰った紅茶が好きなのも、

自動人形にはおかしな事だった。
小毬はその事をよく知っていた。

なぜなら自分は生まれた時から、異質なものとして扱われてきたのだ。
だから小毬は自分が周りと違う事に酷く敏感だった。

でも小毬にはどうしようも出来なかった。

その紅茶を飲むと、心がほんわりする。
だから一生懸命「同じ味だ。同じ味。違うなんてない。そんな訳がない」と心の中で唱え続けた。

でもやっぱりその紅茶は特別美味しくて、
小毬はその紅茶に塩を淹れた。

塩の入った紅茶は、美味しくはなかった。
安心するよりも機械仕掛けの胸が不協和音を奏でた。

それから小毬の紅茶に砂糖の入った事はない。
自分の淹れた紅茶にも塩を入れて言い聞かせている。

『自分は普通の自動人形なのだと』

―完―
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テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

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